自分に自信がある、ということ。
自信がある、とはどういう事でしょうか。
今の仕事には自信がある、英語には自信がある、社内のコミュニケーションには自信がある、など思い浮かぶかもしれません。何か人より優れているものがあって、いつもそれが発揮できていれば、(その分野については)自信を持って振る舞えます。
自信がある人、ない人
自信がある人は、他人からはどう見えるでしょうか。
成果をあげられる、堂々としている、緊張しないで実行できる、新たな課題があってもチャレンジできる、人に教えてあげられる、など。何かに自信があると、頼もしく魅力的な人に見えます。
一方で自信がない人は、失敗しないか不安に感じる、チャレンジできない、人に間違いを指摘されるとグサッとくる(もしくはカチンとくる)、などの気持ちになっているかもしれません。
自信の定義
ここで一つ落とし穴があります。
何か優れた特技があるのは素晴らしい事ですが、"自信=何かに秀でている"と定義づけてしまうと、自信は苦労して成功した人のみが手に入れられることになります。
「よしっ、将来に向けて資格の勉強をするぞ!」と意気込んで始めても、途中でサボってしまったり続かなかった場合、「ああ、自分は続かないダメなやつなんだ。。」と自分にダメなレッテルを貼ってしまいます。
その他にも、Aについては自信があるけどBは苦手な場合、「Bさえ出来るようになれば自信がつくのに…。(そしてBが出来ていない自分はダメだなぁ)」とさえ感じてしまうかもしれません。人より劣るところを見つけるのは簡単なことなんです。
完璧主義だったり、自分に厳しく、というタイプの人は、コンプレックスを努力のバネにできる一方で、出来ていない自分にダメのレッテルを貼りやすいかもしれません。
では、自信をつけるために努力を一生続けないといけないのでしょうか?
いいえ。"特定の何か"の自信よりも大事な自信があるんです。
一番大事な自信
周りの人で、何が特別に優れているかはわからないけど、落ち着きがあって、堂々としていて、機嫌が安定していて、淡々と物事をこなしている人は居ませんか?こういう人たちは、物事を人と比べずに自分の価値観で判断しているので、話しやすい人ではないでしょうか。別の言葉では、自尊心・自己肯定感が高い、自分の存在に自信がある、とも言えます。
"自分という存在"に自信がある、とは、今のままの自分で十分に価値がある、と思えている心持ちです。仕事の成績はトップでは無いけどちゃんとやっている自分、英語は下手だけど海外旅行を楽しめている自分、ちょっと疲れた日には一日ダラダラ過ごす自分。そのままの自分でも良いんだ、という気持ちを持っていることが自分の存在への自信です。
自信=自分を信頼していること
存在に自信が持てると、今取り組んでいることがうまくいかなくても卑下しません。ネガティブな感情なく、ただ淡々と取り組みます。他人から何か言われても動揺しなくなります。他人を羨んで落ち込むことがありません。自分自身の価値を信じているからです。
仕事でも家庭でも趣味においても、生きている間は得意なことも苦手なことも選択の連続です。自分の人生をまっすぐ進むために、自信を持って選択ができるようになりませんか。
自信のつけ方は、次の記事で書いています。(2020/03/04追記)